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2025年4月30日、OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」が、ChatGPT上での提供を終了しました(※API経由では引き続き利用可能)。
ChatGPTはここ数年で驚くほどの進化を遂げており、多くのユーザーがその変化を目の当たりにしてきました。
- GPTシリーズのアップデートの推移について知りたい
- GPT-4はどんな特徴を持っていたのか?
- ChatGPTの賢さはどのように進化したか?
本記事では、提供が終了したGPT-4について触れながら、ChatGPTの主要モデルの進化の流れについて情報を整理しています。
この記事でわかること
- 1.ChatGPTのアップデートとGPT-4
- 1.1 ChatGPT進化のタイムライン
- 1.2 GPT-4の社会的インパクト
- 2.ChatGPTの賢さはどのように進化してきたか
- 2.1 賢さを測る指標とは?
- 2.2 年ごとの進化とユーザー体験の変化
- 3.これからの展望
- 参考|無料でシンプルな給与前払いサービス「パルケタイム」
1.ChatGPTのアップデートとGPT-4
1.1 ChatGPT進化のタイムライン
ChatGPTは2022年末の初登場から、わずか数年で多くのアップデートと機能強化が行われてきました。以下は主要なモデルと機能アップデートの流れです。
- 2022年11月30日|ChatGPT(初期版)リリース
- ベースモデル:GPT-3.5
- 自然な対話体験を実現。無料公開で大きな話題に。
- 2022年12月15日|パフォーマンス改善アップデート
- 応答速度と操作性が向上。
- 2023年2月9日|ChatGPT Plus 登場
- 月額$20で高速応答やアクセス優先権が付与される有料プラン。
- 2023年3月14日|GPT-4リリース
- テキストと画像の入力が可能なマルチモーダルAI(初期は画像機能未開放)。
- 2023年5月18日|ChatGPT iOSアプリ公開
- 2023年7月25日|ChatGPT Androidアプリ公開
- 2023年10月16日|DALL·E 3 統合
- チャットで画像生成が可能に。
- 2024年5月13日|GPT-4o(オー)リリース
- 音声・画像・テキストを一体化。GPT-4同等の知能で処理速度とコスト効率が向上。
- 2024年7月18日|GPT-4o Mini 発表
- 小型モデルながら、GPT-3.5を超える性能。
- 2024年12月5日|ChatGPT Pro(月額$200)開始
- 最先端モデルに無制限アクセスできるハイエンドプラン。
- 2024年12月9日|Sora(テキスト→動画)公開
- 20秒・1080pの高品質動画を自動生成。
- 2024年12月17日|Full o1 Model 公開
- 「Reasoning Effort」などの新要素を搭載。画像解析や関数呼び出しも可能。
- 2024年12月20日|o3 Preview 公開
- 信頼性・問題解決力・自己修正能力が強化された推論モデル。
- 2025年1月14日|タスク予約機能追加
- ChatGPTが定期的なレポート送信などを自動化可能に。
- 2025年1月23日|OpenAI Operator エージェント登場
- ウェブ上の操作を人間のように実行。API不要。
- 2025年1月31日|o3-mini リリース
- STEM分野(科学・数学・コーディング)に強い小型モデル。
- 2025年2月28日|GPT-4.5 公開(Pro限定)
- ハルシネーション(誤回答)を減らし、ユーザー意図をより正確に理解。
- 2025年4月10日|GPT-4をGPT-4oに全面置き換え計画発表
- 高速・高性能・プロンプト精度の改善。
- 2025年4月16日|o3 / o4-mini 正式リリース
- 推論力がさらに強化された最新版。タスク実行力も高い。
年ごとに見ると、2022年末から2023年中盤にかけては、GPT-3.5からGPT-4へとモデルが大きく進化し、API連携やスマホアプリ対応など実用面が大きく広がりました。その後2023年後半から2024年にかけては、画像・音声・動画といったマルチモーダル入力への対応が進み、生成結果の精度も飛躍的に向上しています。そして2025年以降は、推論処理を強化した「oシリーズ」や自律的にタスクをこなすエージェント機能が充実し、人間のように「考えるAI」へと進化を遂げつつあります。
1.2 GPT-4の社会的インパクト
2023年3月に登場したGPT-4は、下記のような注目ポイントがありました。
- 専門分野でも高評価(司法試験で上位10%に匹敵)
- 画像入力に対応したマルチモーダル処理
- ChatGPTを「研究モデル」から「実用AI」へ進化させた立役者
専門分野での知識精度・文脈理解・そして画像入力への対応など、LLMの可能性を一気に広げ、模擬試験で人間の上位10%のスコアを記録するなどの実績を上げています。
ビジネスでは、文章作成・チャット対応・分析業務に幅広く活用され、教育・行政・医療などの分野にも浸透。AIが社会のインフラとなる可能性を、多くの人が現実のものとして受け止めるきっかけとなりました。
2.ChatGPTの賢さはどのように進化してきたか
2.1 賢さを測る指標とは?
この章ではChatGPTの賢さの進化について展開しますが、その前に、AIの「賢さ」を測るにはどのような指標があるのか見ていきましょう。よく使われているのは、以下のようなベンチマーク指標があります。
- MMLU(Massive Multitask Language Understanding)
- 学術試験を模したテスト。GPT-4は人間の上位10%に匹敵するスコア(約86.4%)を記録
- HumanEval
- コード生成能力を問う指標。GPT-4は約67.0%で、GPT-3.5の48%から大きく向上
- 幻覚率(Hallucination Rate)
- 事実と異なる回答をどれだけ生成するかの割合。新モデルほど減少傾向にある
- Instruction Following
- ユーザーの複雑な指示に正確に従えるかどうかの能力
- マルチモーダル対応力
- テキストだけでなく画像や音声にも対応できる力
2.2 年ごとの進化とユーザー体験の変化
上記の指標を踏まえ、AIモデルの進化を年ごとに振り返ってみましょう。
- 評価:会話が自然で驚かれたが、指示理解や論理的推論は限定的。
- MMLU:約60%(大学レベル試験の模擬問題)
- 評価:GPT-3.5を大幅に超える知能。SATやLSAT試験でも高得点を記録
- マルチモーダル対応(テキスト+画像)
- MMLU:約86.4%
- HumanEval:約67%(GPT-3.5は48%)
- 評価:GPT-4と同等の知能を保ちつつ、高速・軽量モデルとして進化
- 特徴:音声・画像・テキストのリアルタイム統合処理
- 幻覚率の減少、指示準拠性の向上
- GPT-4.5ではユーザー意図理解と世界知識の強化
- oシリーズは推論・問題解決に特化し、MMLU等でGPT-4を超える結果も
- Operator Agent によるAPI不要のタスク実行が実現
3.これからの展望
ChatGPTをはじめとする生成AIは、今後も進化を続けると見られています。特に注目されるのは、以下のようなポイントです。
- より高度なタスク実行力:ウェブ操作やマルチステップの処理など、AIが「考えて行動する」レベルに進化
- 個別最適化の進化:ユーザーや企業ごとのカスタマイズが進み、業務や学習、創作活動における“相棒”的な存在へ
- 社会インフラ化の加速:業務支援、教育、医療などの分野において、AIがなくてはならない存在となる可能性
進化のスピードは今後さらに加速することが予想されます。ビジネスにおいても、AIを取り入れた仕組み作りや人材の育成が求められる時代に入っているといえるでしょう。
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