いまや当たり前となりつつあるウェブ会議ですが、それと呼応するように、議事録作成をデジタル化するための便利なサービスも続々と誕生しています。
そのなかでも今回は、文字起こしサービスのおすすめ6選について、特徴や主な機能・料金をご紹介します。
会議のあとに録音したウェブ会議の音声データを、会議と同じ時間をかけて聞きなおして議事録を作成している、という話も業種や職種によっては多く耳にします。
この記事を参考にしながら、自社に合った文字起こしサービスを導入して、議事録作成をデジタル化し業務の効率化を図ってみてはいかがでしょうか。
💡 この記事でわかること
- 文字起こしサービスとは
- おすすめの文字起こしサービス6選
- 1. Sloos(無料サービス)
- Sloosの特徴
- Sloosの使い方
- Sloosの主な機能
- Sloosの料金
- 2. パルケミート(無料サービス)
- パルケミートの特徴
- パルケミートの使い方
- パルケミートの主な機能
- パルケミートの料金
- 3. AI GIJIROKU
- AI GIJIROKUの特徴
- AI GIJIROKUの使い方
- AI GIJIROKUの主な機能
- AI GIJIROKUの料金
- 4. COTOHA Meeting Assist
- COTOHA Meeting Assistの特徴
- COTOHA Meeting Assistの使い方
- COTOHA Meeting Assistの主な機能
- COTOHA Meeting Assistの料金
- 5. AmiVoice® ScribeAssist
- AmiVoice® ScribeAssistの特徴
- AmiVoice® ScribeAssistの使い方
- AmiVoice® ScribeAssistの主な機能
- AmiVoice® ScribeAssistの料金
- 6. Rimo Voice
- Rimo Voiceの特徴
- Rimo Voiceの使い方
- Rimo Voiceの主な機能
- Rimo Voiceの料金
- 参考|とにかく簡単につながる無料グループチャット「パルケトーク」
- 参考|無料でずっと話せるミーティングアプリ「パルケミート」
- まとめ
文字起こしサービスとは
文字起こしサービスとは音声データやウェブ会議中の会話をテキストデータに変換してくれるサービスです。文字起こしサービスを活用すれば、議事録の作成にかかる工数を大幅に削減できるため、注目度の非常に高いサービスです。
サービスによって、機能や料金体系が大きく異なります。自社に適したツールを選ぶためには、利用シーンや利用頻度などを踏まえて、どれを導入するのか判断する必要があります。
おすすめの文字起こしサービス6選
今回ご紹介するおすすめの文字起こしサービスは、以下の6つです。
- Sloos
- パルケミート
- AI GIJIROKU
- COTOHA Meeting Assist
- AmiVoice® ScribeAssist
- Rimo Voice
それでは、一つひとつのサービスについて、特徴や主な機能・料金などを詳しく見ていきましょう。
1. Sloos(無料サービス)
1つ目のおすすめ文字起こしサービスは、「Sloos」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
Sloosの特徴
Sloosは汎用的なマイク1台で最大10名までの話者を識別し、 発言内容をリアルタイムで文字起こししてくれるサービスで、ZoomやMicrosoft Teamsといったウェブ会議を併用することもできます。2020年12月には三谷産業が主催する「MITANI Business Contest(三谷ビジネスコンテスト)」で北陸銀行賞およびダイワボウ情報システム賞を受賞しました。2022年8月時点では無償提供中です。
Sloosの使い方
Sloosを使うにあたってまずは、アカウント登録をおこなうことが求められます。 ホームページ上でフォームにメールアドレスを入力すると確認コードがメール送信されます。確認コードと任意のパスワードや氏名などを入力するとサービスを開始できます。
Sloosの主な機能
Sloosでは、主に以下の機能が利用できます。
- 発言者を特定するための音声登録機能(最大10名までの登録を推奨)
- 議事録作成機能
- 議事録の自動ダウンロード機能 など
Sloosは完全セルフサポート形式で、基本的な質問や疑問点についてはヘルプページが用意されています。セキュリティについての記載もありますので、気になる方は確認するとよいでしょう。
Sloosの料金
2022年8月時点では、サービス拡大のため、無償提供されています。
2. パルケミート(無料サービス)
2つ目のおすすめ文字起こしサービスは、「パルケミート」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
パルケミートの特徴
パルケミートは「無料でずっと話せるミーティングアプリ」をコンセプトにしたウェブ会議サービスですが、会話の文字起こし機能を搭載しており、会議後に確認や編集することができます。 無料サービスのため、気軽に文字起こしを試してみたい企業におすすめです。
パルケミートの使い方
ウェブ会議は、アカウントやアプリダウンロード不要で開催・参加することができます。ホームページ上の「今すぐミーティング」をクリックするとすぐに始めることができます。 会議中に「文字起こし」をオンにすると、PCの Google Chromeブラウザで参加している参加者の発言が文字起こしされます。メールアドレスを登録すると、会議後に文字起こしされた内容の確認や編集が可能です。詳しくは基本操作ガイドをご確認ください。
パルケミートの主な機能
パルケミートでは、主に以下の機能が利用できます。
- 完全無料で時間無制限のウェブ会議(最大10名、推奨6名)
- 会議中の会話の文字起こし(PCの Google Chromeブラウザで参加している参加者の発言のみ)
- 文字起こしされた内容の閲覧・編集(ログインユーザーのみ)
パルケミートの料金
パルケミートは完全無料で利用できます。
3. AI GIJIROKU
3つ目のおすすめ文字起こしサービスは「AI GIJIROKU」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
AI GIJIROKUの特徴
AI GIJIROKUは、Zoomなどのウェブ会議での会話をリアルタイムでテキスト化し、通話終了時には議事録を自動保存してくれるサービスです。導入企業数は4000社を突破するなど人気のサービスとなっています。音声認識精度は99.8%を誇り、30ヶ国語に対応するなど、高い精度も魅力です。
AI GIJIROKUの使い方
AI GIJIROKUを使うにあたってまずは、ホームページ上からアカウント登録が求められます。アカウント登録の方法はメールアドレス、Google、Facebook、Twitter、Appleから選ぶことができます。
AI GIJIROKUの主な機能
AI GIJIROKUでは、主に以下の機能が利用できます。
- グループ機能
- 話者識別
- キーワード検索
- テキスト編集
- テキストダウンロード
- カレンダー連携
- Email/SNSによる共有
- 翻訳機能(有料プランのみ)
- 高精度/業種別音声認識(有料プランのみ) など
AI GIJIROKUの料金
AI GIJIROKUの有料プランは月払いと年払いから選択することができます。 プランにより金額が大きく異なりますので、利用人数や利用シーン・利用頻度を十分に見極めた上で選択するとよいでしょう。なお、無料プランでは議事録の閲覧のみが可能です。文字起こし機能を利用したい場合は有料プランの登録が必要となりますのでご注意ください。 くわしくはホームページでご確認ください。
プラン名 | 料金(年払いの場合) | 備考 |
無料プラン | 無料 | チームメンバー数:1人
議事録収録時間:閲覧のみ
保存領域:100MB |
パーソナルプラン | 年16万5000円 | チームメンバー数:1人
議事録収録時間:月10時間
保存領域:10GB |
チームプラン | 年32万7800円 | チームメンバー数:10人
議事録収録時間:月100時間
保存領域:100GB |
ビジネスプラン | 月220万円 | チームメンバー数:100人
議事録収録時間:月1000時間
保存領域:100GB |
4. COTOHA Meeting Assist
4つ目のおすすめ文字起こしサービスは、「COTOHA Meeting Assist」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
COTOHA Meeting Assistの特徴
COTOHA Meeting Assistは会議の発言をAI音声認識でテキスト化できるサービスです。2019年から3年連続でASPIC IoT・AI・クラウドアワードを受賞しています。Zoom、Teamsなど使用しているウェブ会議サービスの音声の文字起こしが可能です。また、NTTコミュニケーションズが保有する国内のデータセンターで厳重に管理されており、高いセキュリティレベルを求める企業におすすめです。
COTOHA Meeting Assistの使い方
COTOHA Meeting Assistの標準プランの申し込みは、オンライン注文または申込書から選択することができます。 オンライン注文は、専用ページからおこなうことができます。その際、NTTコミュニケーションズの法人向けICTサービス注文サイトの新規会員登録が必要となります。 なお、オンライン申し込みの受付完了、または、申込書受領から約10営業日で利用を開始することができます。
COTOHA Meeting Assistの主な機能
COTOHA Meeting Assistでは、主に以下の機能が利用できます。
- AIが会話をリアルタイムでテキスト化して自動記録
- テキスト編集やダウンロードも可能
- 発言内容に応じてAIが「タスク」や「重要」などをラベル付け
- 自動翻訳機能で、異なる言語の相手にも翻訳したテキストを表示
- IDを持たない参加者もゲスト用URLで参加可能
COTOHA Meeting Assistの料金
COTOHA Meeting Assistの料金体系は月額費用のみです。初回申し込みに限り初月無料となっており、当月内に契約をキャンセルしても料金は発生しません。 基本契約では同時に1つの議事録しか作成できないため、自社での利用頻度なども踏まえながら、オプションを契約すべきか慎重に判断する必要があります。 くわしくはホームページでご確認ください。
メニュー | 料金 | 内容 |
月額料金【必須】 | 月3万8500円 | CPU1コア/メモリー8GB/ディスク100GBを含む |
APIパック(G)【必須】 | 月1万6500円 | 1カ月あたり約50時間分の音声認識・翻訳が可能
(最大50パックまで追加可能) |
CPU・メモリー追加
(1コア・8GB毎) | 月1万1000円 | 複数の議事録を同時作成する場合には申し込みが必要 |
ディスク容量追加
(10GB毎) | 月1100円 | 保存可能なデータ容量を増やす場合には申し込みが必要 |
参照|COTOHA Meeting Assistの料金プラン
5. AmiVoice® ScribeAssist
5つ目のおすすめ文字起こしサービスは「AmiVoice® ScribeAssist」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
AmiVoice® ScribeAssistの特徴
AmiVoice® ScribeAssistはウェブ会議や商談、会見など、対面・非対面を問わず幅広いシーンで利用できる文字起こしサービスです。専門用語や固有名詞なども単語登録することで、高精度に認識できることが特徴です。また、オフライン(インターネット未接続状態)で認識・保存されるスタンドアローンタイプのため、高いセキュリティレベルを有しています。
AmiVoice® ScribeAssistの使い方
AmiVoice® ScribeAssistの導入を検討される場合は、まずはホームページからトライアル(14日間)を申し込むとよいでしょう。申込みが完了するとインストール資料が送付されますので、音声認識精度や操作性などを確認できます。
AmiVoice® ScribeAssistの主な機能
AmiVoice® ScribeAssistでは、主に以下の機能が利用できます。
- AI話者識別機能
- 単語を登録することで、専門用語や業界用語、固有名詞等も高精度に認識する「単語登録機能」
- 会議における重要な単語を事前に設定することで、テキスト化された発言内のキーワードをハイライト表示する「キーワード設定機能」
- ワンクリックで「重要チェック」「決定事項」「ToDo」などのタグをつけることができる「タグ付け機能」
- 難聴者・聴覚障がい者とのコミュニケーションをサポートする「リアルタイム字幕表示」
AmiVoice® ScribeAssistの料金
AmiVoice® ScribeAssistの料金は公開されていません。 ホームページ上の問い合わせフォームより見積もり依頼を行う必要があります。
6. Rimo Voice
6つ目のおすすめ文字起こしサービスは、「Rimo Voice」です。特徴や主な機能、料金について解説します。
Rimo Voiceの特徴
Rimo Voiceは、「音声をすぐ文字に。」をコンセプトとした文字起こしサービスです。日本語に特化しており、句読点を含めた自然な日本語を読み込むことができるのが特徴です。パソコンやスマートフォンのブラウザを使った録音、もしくは既存の音声データをアップロードすることで文字起こしデータを作成することができます。
Rimo Voiceの使い方
Rimo Voiceを使うにあたってまずはホームページ上でアカウント登録をおこなうことが求められます。アカウント登録の方法はメールアドレス、Google、Microsoft、Facebookから選ぶことができます。アカウント登録が終わると60分の無料トライアル利用が付いたスポット利用がはじまります。
Rimo Voiceの主な機能
Rimo Voiceでは、主に以下の機能が利用できます。
- 音声ファイル、動画ファイルの自動テキスト変換機能(MA4・MP3・WAV・MP4・MOV・AAC)
- 文字を選択することでピンポイントに該当部分の音声を聞き返すことができる「スライダー機能」
- 文字起こし結果や音声データのシェア機能・ダウンロード機能
- テキスト編集機能
- 音声検索機能
- 法人用管理機能 など
Rimo Voiceの料金
Rimo Voiceの法人向けプランは月払いと年払いから選択することができます。月間利用時間によって4つのプランが用意されています。なお、初期費用は月額費用の1ヶ月分です。 くわしくはホームページでご確認ください。
プラン名 | 料金(年払いの場合) | 月間利用時間 | 備考 |
トライアル | 年33万円 | 10時間 | |
ライト | 年66万円 | 20時間 | 動画アップロード・単語登録可 |
ベーシック | 年132万円 | 45時間 | 動画アップロード・単語登録可 |
ビジネス | 年264万円 | 100時間 | 動画アップロード・単語登録可 |
参考|とにかく簡単につながる無料グループチャット「パルケトーク」
仕事でも、地域のコミュニティ活動でも、ゼミやサークル活動でも大活躍です。
- 完全無料のグループチャット
- グループトークも無制限&履歴の閲覧期限なし
- 招待リンクやQRコードで簡単につながる
- 便利な「タスク機能」を使って効率的なコラボレーション
- ChatGPT APIを活用した「チャットAI機能(β版)」でコミュニケーションを活性化
参考|無料でずっと話せるミーティングアプリ「パルケミート」
パルケミートはログイン不要ですぐに始められるシンプルなウェブ会議ツールです。 ぜひ一度体験してみてください。
- 無料で時間制限がないウェブ会議
- アカウントもアプリダウンロードも不要
- 会話の「文字起こし」を会議後に振り返り
- ChatGPT APIを活用した「チャットAI機能(β版)」で議論を活性化
まとめ
今回は、文字起こしサービスの導入を検討している企業のご担当者向けに、6つのおすすめサービスについてご紹介しました。
文字起こしサービスは、サービスにより機能や料金が大きく異なるため、利用シーン・利用頻度を十分に見極めた上で自社に合ったサービスを選択する必要があります。
無料プランや無料トライアルを積極的に活用したうえで、自社に合うサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
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