近年、メールに代わる新たな連絡手段として、ビジネスチャットツールを取り入れる会社が増えてきました。普段の生活の中で、メールを使用することが減ってきていることもあり、チャットの方がコミュニケーションがとりやすいと感じる方が多くなってきたことも、要因の一つでしょう。
ところが、ビジネスチャットツールと一口に言っても、さまざまな特徴を持ったツールが数多く存在しています。そのため、結局自社ではどれを導入したらいいのか分からないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はビジネスチャットツールとは何なのかや導入するメリット、ツールを選ぶときの注目ポイント、おすすめビジネスチャットツール5選についてご紹介します。
💡 この記事でわかること
- ビジネスチャットツールとは
- おすすめのビジネスチャットツール5選
- 比較表(無料プラン)
- パルケトーク(2022年秋頃開始予定・事前登録受付中)
- Chatwork
- LINE WORKS
- Slack
- Microsoft Teams
- チャットとメールの違い
- チャットとメールを使い分ける方法
- ビジネスチャットツールを選ぶポイント
- 必要な機能が備わっているか
- 初めて使う人でも簡単に使えるか
- 参考|無料でずっと話せるミーティングアプリ「パルケミート」
- 参考|とにかく簡単につながる無料ビジネスチャット「パルケトーク」(2022年秋開始予定)
- まとめ
ビジネスチャットツールとは
ビジネスチャットツールは、ビジネスでの使用に特化したコミュニケーションツールの一つで、チャット以外にも、さまざまな機能を搭載しています。個人チャット・グループチャット・タスク管理・ファイル共有などが主な機能ですが、これらはツールごとに内容が大きく異なります。
ビジネスチャットツールは、複数人での情報共有に向いており、社内の活発なコミュニケーションを促すために、導入されるケースが多いのも特徴です。メールと比べて手間もかからず、気軽にやりとりできることから、業務効率の大幅アップが期待できるとして、注目を集めています。
おすすめのビジネスチャットツール5選
ここまで、ビジネスチャットツールを導入するメリットや選定ポイントについて見てきました。それでは、実際に企業で導入するのにおすすめのビジネスチャットツールを5つご紹介します。
- パルケトーク(2022年秋頃開始予定・事前登録受付中)
- Chatowork(チャットワーク)
- LINE WORKS(ラインワークス)
- Slack(スラック)
- Microsoft Teams(チームス)
比較表(無料プラン)
パルケトーク | Chatowork | LINE WORKS | Slack | Microsoft Teams | |
人数制限 | 無制限 | 1組織あたり100名まで | 1組織あたり100名まで | 無制限 | 1組織あたり2万5000名まで |
ストレージ容量 | 10ファイルまで(1つのチャットあたり) | 5GB(1組織あたり) | 5GB(1組織あたり) | 5GB(1組織あたり) | 10GB(1組織あたり) |
利用制限 | 無制限 | グループチャット7つまで | 社外とのやりとりは20人まで | 閲覧できるメッセージは直近1万件まで | 1チャットあたり最大100名まで |
スマホ・タブレット対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パルケトーク(2022年秋頃開始予定・事前登録受付中)
パルケトークは「仕事やコミュニティでつかえるメッセージアプリ」をコンセプトにしたビジネスチャットツールです。完全無料のツールとして2022年秋頃にリリース予定で、現在、事前登録を受け付けています。 また、無料のウェブ会議サービス「パルケミート」と連携して、ウェブ会議終了後にシームレスに「パルケトーク」でのコミュニケーションに移行できる機能を搭載する予定です。
- 完全無料で人数やグループチャット数、閲覧可能メッセージ数などの制限なく利用できる
- 1タップでチャットに招待できる
- 気軽にタスクの作成・編集・管理ができる
- 誰でも簡単に各種フォームができる
- アンケート|日程調整、投票、満足度調査
- ワークフロー|稟議、経費精算、安否確認、回覧
- 会社、プロジェクト、コミュニティごとにグループの作成・編集ができる
チャット参加の条件
共有されたURLをクリックしメールアドレス認証をするだけで、煩わしい手続きなく誰でも簡単にチャットに参加できます。
料金プラン
パルケトークは完全無料で利用できます。
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Chatwork
Chatworkは、国内利用者数ナンバーワンを誇る国産のビジネスチャットツールです。すでに30万社以上で導入されているなど、実績も申し分ありません。最低限必要な機能がシンプルに備わっており、使いやすく見やすい作りのため、はじめてビジネスチャットを利用する企業でも導入しやすいでしょう。社外とのやり取りが多い企業には、とくにおすすめです。
- 無料プランがあり、導入前に使用感を試すことができる
- 業種問わず導入企業数が多いため、社外とのコミュニケーションツールとしても便利
- 高度なセキュリティ対策が施されており、バックアップ体制も整えられている
- グループごとにタスクの作成・編集ができる
- 無料プランでは、「参加できるグループチャットは7つまで」「ビデオ・音声通話は1対1のみ」という制約があるため、将来的には有料プランへの切り替えが避けられなくなる可能性がある
- 相手が無料ユーザーで、7つのチャットをやっているとチャットできない
- 退職するとアカウントが使えなくなってしまう
チャット参加の条件
チャットに参加するには、アプリのダウンロードもしくはPCブラウザ版へのアクセスと、アカウント登録が必要です。アカウント登録が済むと、自分でグループチャットを作成したり、他のユーザーから招待してもらったりできるようになります。
料金プラン
プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | 参加可能なグループチャット数 | プラン内容 |
フリー | 無料 | 7グループチャット | コンタクト無制限
1対1でのビデオ・音声通話
2段階認証
5GBストレージ |
ビジネス | 年間契約:550円/月
月間契約:660円/月 | 無制限 | コンタクト無制限
複数人でのビデオ通話・音声通話
2段階認証
10GBストレージ/1ユーザー |
エンタープライズ | 年間契約:880円/月
月間契約:1056円/月 | 無制限 | ビジネスプラン内容を搭載
セキュリティ・管理機能が強化 |
参照|公式ホームページ
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LINE WORKS
LINE WORKSはLINEと同じ使い心地のため、使い方の研修をおこなう必要がなく、気軽に取り入れられるのが特徴のビジネスチャットツールです。「カレンダー機能」でメンバーの予定を把握したり、「掲示板機能」で社内通知を行ったりなど、業務の効率化が図れる機能が漏れなく備わっています。スマートフォンを使って業務をおこなうのがメインの職場では、とくに使いやすいツールでしょう。
- 「LINE」のビジネス版で、LINEユーザーとも繋がれる
- 「カレンダー」「掲示板」「タスク」「アンケート」など、業務効率化のための機能が一つのアプリで完結する
- セキュリティ管理のため、24時間365日体制でモニタリングされている
- 無料プランだと「社外とのやりとりは20人まで」「音声/ビデオ音声通話は4名60分まで」
- 有料プランに切り替えても、相手が無料プランだと友達数の制限(20人まで)でチャットできないことがある
- 管理者の承認がないと社外ユーザーとやりとりできない
- LINEユーザーとは無料音声通話やビデオ通話ができない
- 既読機能には圧を感じる人も少なくない
- 携帯電話番号の登録が必須である
チャット参加の条件
LINE WORKSを使うためには、会社やチームの中で管理者を選び、管理者がメンバーを登録する必要があります。そのため、メンバーがチャットに参加するためには、アプリのダウンロードと、管理者からの招待が必要です。
料金プラン
プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | ユーザー数 | プラン内容 |
フリー | 無料 | 100人 | LINEユーザーとチャット
4人までのビデオ・音声通話が最大60分
5GBストレージ |
スタンダード | 年間契約:495円/月
月間契約:594円/月 | 無制限 | 200人までのビデオ・音声通話
1TBストレージ
管理・セキュリティ機能搭載 |
アドバンスト | 年間契約:880円/月
月間契約:1056円/月 | 無制限 | スタンダードプラン内容を搭載
100TBストレージ
メール・Driveの利用可能 |
参照|公式ホームページ
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Slack
Slackは全世界で1000万人を超えるユーザー数を誇るビジネスチャットツールです。企業規模の大小を問わず、年々導入企業が増加しています。GoogleドライブやZoom、ドロップボックスをはじめ、2400種類以上のアプリと連携できるため、アプリを切り替えることなくSlackだけであらゆる業務を完結できます。
- チャット・通話・ファイル・アプリ連携など、業務に必要なコミュニケーション手段や情報が集約されている
- 社外の関係者を安全に招待できる
- 用途に応じて自由にチャンネル(チームメンバーのスペース)を作成できる
- 無料プランでは、「閲覧できるメッセージは直近1万件まで」「ビデオ・音声通話は1対1のみ」という制約があるため、将来的には有料プランへの切り替えが避けられなくなる可能性がある
- スレッド内のメッセージのやりとりに気づかないことがある
- ワークスペース外のユーザーとはビデオ通話ができない
- ワークスペースへのゲスト招待の手続きが面倒
- 使いこなすにはITリテラシーが必要
チャット参加の条件
Slackのチャットに参加するためには、メールアドレスを使ったアカウント登録が必要です。また、招待されたワークスペースに参加するときも、「承諾」をしたのちに、氏名とパスワードを入力してアカウントを作成します。
料金プラン(2022年8月まで)
※2022年9月1日にプロプランの料金改定と、フリープランの機能変更が予定されているようです。くわしくはSlackホームページでご確認ください。
プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | プラン内容 |
フリー | 無料 | 直近のメッセージ1万件が閲覧できる
Googleドライブ・Office365など10のサービスと連携
メンバー内で1対1のビデオ・音声通話 |
プロ | 年間契約:850円/月
月間契約:960円/月 | 全メッセージが閲覧できる
アプリの無制限連携
最大15人までのビデオ・音声通話
社外の関係者を招待できる |
ビジネスプラス | 年間契約:1600円/月
月間契約:1800円/月 | プロプラン内容を搭載
24時間365日体制でサポート |
Enterprise Grid | 営業担当者に問い合わせ | ビジネスプラン内容を搭載
セキュリティとコンプライアンスが強化
専任チームがサポート |
参照|公式ホームページ
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Microsoft Teams
Microsoftが提供しているMicrosoft Teamsは、これ一つでチャット・Web会議・通話・共同作業など、あらゆるコミュニケーションがおこなえるツールです。2021年12月現在、36もの言語を翻訳できるので、外国人スタッフが在籍している企業では、コミュニケーションを円滑に進めるために大活躍するでしょう。
- 「Microsoft365」のユーザーであれば、追加料金なしで利用できる
- 「Word」「Excel」「PowerPoint」などのOfficeアプリと連携すると、リアルタイムで共同編集が可能
- 有料プランであれば24 時間年中無休の電話・Web サポートが受けられる
- 無料プランでは、「最大100人まで」「ウェブ会議は60分まで」という制約があるため、将来的には有料プランへの切り替えが避けられなくなる可能性がある
- チーム内の投稿とチャットの違いが分かりづらい
- 操作方法が分かりづらいとのクチコミが目立つ
チャット参加の条件
Microsoft Teamsを利用するためには、アプリのダウンロードもしくはWeb上でのMicrosoft Teamsへのアクセスが必要です。さらに、チャットに参加するときは「Microsoft アカウント」の作成もしくはメールアドレスを使った「Teams」のセットアップを行います。「Microsoft365」のユーザーであれば、登録なしにチャットに参加できるため、非常に簡単です。
料金プラン
プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | プラン内容 |
Microsoft Teams | 無料 | 最大100人でチャット利用可能
ウェブ会議は最大100人60分まで。
1チームあたり10GBのストレージ
ファイル共有、タスク、投票機能 |
Microsoft Teams Essentials | 年間契約:473円/月 | 最大300人でチャット利用可能
ウェブ会議は300人30時間まで
ユーザー1人あたり10GBのストレージ
電話・Webサポートがいつでも利用できる |
Microsoft 365 Business Basic | 年間契約:715円/月 | 「Microsoft365」のプラン。8つのOfficeアプリと連携できる
ウェブ会議のレコーディングと文字起こし
ユーザー1人あたり1TBのストレージ |
Microsoft 365 Business Standard | 年間契約:1496円/月 | 「Microsoft365」のプラン。10のOfficeアプリと連携できる
ウェビナーが開催できる |
参照|公式ホームページ
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チャットとメールの違い
「チャット」と「メール」は、どちらもビジネスには欠かせないコミュニケーションツールです。この2つの違いを理解しておくと、それぞれどう使い分けたらいいのか、そのときどきで判断できるようになるでしょう。
比較ポイント | メール | チャット |
形式 | 定型文やマナーがある | 会話形式で短文でのやり取り |
編集や取り消し | 不可能 | 可能 |
レスポンスの速度 | 遅い | 早い |
アプリとの連携 | 連携しにくい | 選ぶツールによっては、数多くのアプリと連携可能 |
チャットとメールを使い分ける方法
「チャット」と「メール」は性質が異なるため、どちらか片方だけを使うのではなく、場面ごとに使い分けることが大切です。業務の中で、チャット優位なケースとメール優位なケース、それぞれを詳しく見ていきましょう。
業務の中で、メールよりもチャットが適しているケースは、以下のとおりです。
- 社内の日常的な業務で必要なコミュニケーション
- 複数人での情報共有やプロジェクトの進捗管理
- テキストに残したい意見交換など
チャットは、メールのように文面を作ったり、マナーに過度に気をつけたりする必要がないため、コミュニケーションがスムーズです。とくに、リモートワークの社員がいる企業では、日常的な業務のやりとりをチャットに移行することで、業務の効率が飛躍的に上がります。
業務において、チャットではなくメールのほうが適しているケースは、以下のとおりです。
- 取引先へのはじめましての挨拶
- チャットを使っていない会社とのやりとりやお礼など
- 証拠(エビデンス)を残したい場合
チャットを導入している企業は年々増えています。メールはチャットと違い、送信後の取り消しや内容の編集ができないため、証拠として残しておきたいやりとりではメールを使いましょう。
ビジネスチャットツールを選ぶポイント
どのビジネスチャットツールを導入するか決めるときに、チェックしておくべきポイントとは何でしょうか。自社の利用目的に合ったツールなのか判断するための選定ポイントを2つ解説します。
必要な機能が備わっているか
どんな機能が備わっているかは、ビジネスチャットツールごとに大きく異なります。 例え機能が豊富であっても、自社に必要のない機能や社員が使いこなせない機能であれば意味はありません。ビジネスチャットツールを契約するときには、自社に必要な機能が備わっているか、オーバースペックで社員が使いこなせない可能性はないか、前もってチェックしておきましょう。
初めて使う人でも簡単に使えるか
ビジネスチャットツールは、初めて使う人でも簡単に使えるかどうかで、社内での浸透度合いが変わってきます。活発なコミュニケーションを促すためにも、ツールを選ぶときには、社員が実際に使いこなせそうか、チェックしておくといいでしょう。
参考|無料でずっと話せるミーティングアプリ「パルケミート」
パルケミートはログイン不要ですぐに始められるシンプルなウェブ会議ツールです。 ぜひ一度体験してみてください。
- 無料で時間制限がないウェブ会議
- アカウントもアプリダウンロードも不要
- 会話の「文字起こし」を会議後に振り返り
参考|とにかく簡単につながる無料ビジネスチャット「パルケトーク」(2022年秋開始予定)
サービス開始の準備ができましたら、ご案内しますので、お気軽にご登録ください。
- 1タップでチャット招待
- グループトークもカンタン設定
- タスク管理もアンケートも
まとめ
今回はビジネスチャットツールの概要や導入するメリット、おすすめのツール5選など、チャット導入の参考となるさまざまな情報についてご紹介しました。
なかでも、パルケトークは完全無料のサービスですが、他の無料ツールによくある人数やグループチャット数、閲覧可能メッセージ数などの制限がなく利用できます。また、「タスク管理」や幅広い用途に使える「フォーム」といった業務効率化のための機能が搭載されているほか、同じく無料のウェブ会議サービス「パルケミート」と連携もできる、おすすめのツールです。
「チャット」と「メール」を用途に応じて使い分けることができれば、社内外のコミュニケーションを活性化させ、業務効率を大幅にアップさせることができます。
ビジネスチャットツールの導入を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考に、自社に適したツールを選んでみてはいかがでしょうか。
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