テレワークやハイブリッドワークが定着し、ビジネスチャットは企業にとって欠かせない業務インフラとなりました。しかし、ツールごとに強みや機能が異なるため、何を選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2025年3月時点でおすすめのビジネスチャットツール10選について、わかりやすく比較解説します。
💡 この記事でわかること
- 1.ビジネスチャットとは?導入するメリット
- 2. チャットツールを選ぶ3つのポイント
- 2.1 セキュリティ
- 2.2 他ツールとの連携
- 2.3 操作のしやすさ
- 3.おすすめのビジネスチャットツール10選
- 3.1 Slack(スラック)
- 3.2 Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)
- 3.3 Chatwork(チャットワーク)
- 3.4 LINE WORKS(ラインワークス)
- 3.5 Google Chat(グーグル チャット)
- 3.6 Notion(ノーション)
- 3.7 Discord(ディスコード)
- 3.8 Talknote(トークノート)
- 3.9 Tocaro(トカロ)
- 3.10 WowTalk(ワウトーク)
- 参考|無料でシンプルな給与前払いサービス「パルケタイム」
- まとめ
1.ビジネスチャットとは?導入するメリット
ビジネスチャットツールは、ビジネスでの使用に特化したコミュニケーションツールの一つで、チャット以外にも、さまざまな機能を搭載しています。個人チャット・グループチャット・タスク管理・ファイル共有などが主な機能ですが、これらはツールごとに内容が大きく異なります。さらに以下のようなメリットがあります。
- メールより即時性が高く、意思疎通がスムーズかつスピーディなやり取りができる
- 履歴やファイルを一元管理し、情報共有がしやすい
- 部署を横断したプロジェクトやリモートチームにも有効
以上のように、情報の流れが整理され、業務効率と生産性の向上につながる点が大きな魅力です。
2. チャットツールを選ぶ3つのポイント
どのビジネスチャットツールを導入するか決めるときに、チェックしておくべきポイントとは何でしょうか。自社の利用目的に合ったツールなのか判断するための選定ポイントを3つ解説します。
2.1 セキュリティ
企業活動においてセキュリティは最重要項目です。情報漏洩を防ぐため、通信の暗号化、多要素認証、操作ログの記録などの機能があるかを確認しましょう。
2.2 他ツールとの連携
Google WorkspaceやMicrosoft 365など、既に使っているツールと連携できるかどうかも選定の重要なポイントです。連携できれば業務の効率は大きく向上します。
2.3 操作のしやすさ
導入後に定着するかどうかは「使いやすさ」にかかっています。UI/UXが直感的で、ITリテラシーを問わず誰でも使える設計かを見極めましょう。
3.おすすめのビジネスチャットツール10選
それでは、早速ですが企業で導入するのにおすすめのビジネスチャットツールを10個ご紹介します。無料で使いたい方にも役立つ情報を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
ツール名 | 特徴 | 月額料金(税込) | 無料プラン | 主な連携機能 |
Slack | 柔軟なチャンネル設計、多彩な外部連携 | 1,050円~ | ○ | Google Drive、Zoomなど |
Microsoft Teams | Officeツールとの親和性が高い | 680円~ | ○ | Word、Excel、SharePoint |
Chatwork | 中小企業向け、わかりやすいUI | 660円〜 | ○ | Googleカレンダーなど |
LINE WORKS | LINEに近い操作性、社外とのやり取りに◎ | 550円〜 | ○ | カレンダー、Drive |
Google Chat | Gmail・Googleカレンダーと完全連携 | 680円〜(Workspace料金) | × | Meet、Docs、Sheetsなど |
Notion | チャット+ナレッジ管理が可能 | 1,200円〜 | ○ | AIによる要約機能搭載 |
Discord | 音声通話がスムーズ、開発チームに人気 | 無料(ビジネス向けは別途) | ○ | スクリーン共有、Bot連携 |
Talknote | 組織活性化に特化、エンゲージメント分析付き | 500円〜 | × | タスク・アナリティクス機能 |
Tocaro | セキュリティ重視、国産チャット | 要問い合わせ | × | 社内統制管理向け |
WowTalk | 情報漏洩対策に強く、多言語対応もあり | 300円〜 | × | 勤怠・安否確認など |
3.1 Slack(スラック)
外部連携やチャンネル構造の自由度の高さが魅力で、IT企業やスタートアップ企業を中心に世界中で利用されており、ボットやワークフロー機能も充実しています。
- 導入企業数:75万社以上(世界)
- 主な導入企業:リクルート、サイボウズ、Shopify など
- 導入時の注意点
- 機能が豊富で自由度が高いため、運用ルールを整備しないと情報が分散・混乱しやすい側面があります。
- 料金体系
- 無料プランあり(メッセージ履歴は90日まで)、月額:1,050円〜
詳細は下記記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.2 Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)
Officeツールとの連携に優れ、WordやExcelをチャット上で共同編集することができます。セキュリティや管理機能も充実しており、大企業・官公庁での導入も多いことが特徴です。
- 導入企業数:100万社以上(世界)
- 主な導入企業:日産自動車、富士通、資生堂 など
- 導入時の注意点
- Microsoft 365環境が前提となるため、他グループウェアからの切り替えには準備が必要です。
- 料金体系
- 無料プランあり、月額:680円〜
詳細は下記記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.3 Chatwork(チャットワーク)
日本企業に特化した設計で、中小企業や士業にも人気があるようです。とにかくシンプルなUIで導入しやすく、社外とのやり取りにも対応しています。
- 導入企業数:39万社以上(日本)
- 主な導入企業:アート引越センター、アイフル など
- 導入時の注意点
- スレッド構造がないため、複数案件を並行管理する場合は工夫が必要です。
- 料金体系
- 無料プランあり、月額:660円〜
詳細は下記記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.4 LINE WORKS(ラインワークス)
LINEに近いUIで、スマホ中心の現場業務でも導入しやすいのが特徴です。チャットの他にカレンダー・掲示板・アンケートなど社内ツールが統合されています。
- 導入企業数:46万社以上(日本)
- 主な導入企業:TSUTAYA、オリックス生命、ライザップ など
- 導入時の注意点
- 私用LINEとの混同を避けるため、運用ルールの明確化が必要です。
- 料金体系
- 無料プランあり、月額:550円〜
詳細は下記記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.5 Google Chat(グーグル チャット)
Google Workspaceに含まれるのがこのGoogle Chatです。Gmail、カレンダー、Google Driveとの連携がスムーズで情報集約に優れています。
- 導入企業数:600万社以上(Google Workspace全体)
- 主な導入企業:ANA、DeNA、KDDI など
- 導入時の注意点
- 単体導入はできず、Workspace導入が前提となります。
- 料金体系
- 無料プランなし(Google Workspace契約必須)、月額:680円〜
3.6 Notion(ノーション)
ドキュメント、タスク、Wikiなどを統合できるオールインワンプラットフォームです。チャット機能も搭載し、情報の一元管理に優れています。
- 導入企業数:2万社以上(推定)
- 主な導入企業:マネーフォワード、メルカリ、Figma など
- 導入時の注意点
- リアルタイムチャットよりもドキュメントベースのやり取りに強く、用途がやや限定されます。
- 料金体系
- 無料プランあり(個人向け)、月額:1,200円〜(チームプラン)
3.7 Discord(ディスコード)
音声・ビデオ通話に優れているのが魅力で、開発・クリエイティブ職に人気があります。カジュアルなUIでプロジェクト単位の利用にも適しています。
- 導入企業数:非公開(主にチーム・個人利用)
- 主な導入企業:DeNA、Supercell など
- 導入時の注意点
- 業務向け機能やセキュリティ管理は最低限のため、業務用途には限定的な活用が望ましいでしょう。
- 料金体系
- 基本無料
詳細は下記記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.8 Talknote(トークノート)
社内コミュニケーションに加え、社員の行動データや投稿状況を可視化することで、組織の状態や課題を“見える化”できるツールです。経営層・人事部門によるマネジメントにも活用されています。
- 導入企業数:3,000社以上(日本)
- 主な導入企業:串カツ田中、ピザハット、レオパレス21 など
- 導入時の注意点
- 活用には人事やマネジメント部門との連携が必要。分析データの理解と活用力が求められます。
- 料金体系
- 無料プランなし、月額:500円〜(プランにより異なる)
3.9 Tocaro(トカロ)
国産ならではの高いセキュリティと情報統制機能が特徴です。操作ログの記録や利用制限の細かな設定が可能で、コンプライアンスやガバナンスが重視される業界に適しています。チャットだけでなく、タスク管理やファイル共有も備えており、統制された業務運用に向いています。
- 導入企業数:約1,000社(日本)
- 主な導入企業:富士フイルムビジネスイノベーション、テレビ西日本 など
- 導入時の注意点
- 柔軟なカスタマイズや拡張性には制限があるため、シンプルかつ厳格な運用ルールが求められる組織向けです。
- 料金体系
- 無料プランなし、要問い合わせ(利用人数・用途により変動)
3.10 WowTalk(ワウトーク)
企業内の情報管理を強化したい組織向けのビジネスチャットです。情報漏洩対策や利用ログの管理機能が充実し、災害時に役立つ安否確認機能や多言語対応機能も備えています。自治体や大手企業を中心に、堅牢なセキュリティが求められる現場で活用されています。
- 導入企業数:1万社以上(日本)
- 主な導入企業:小田急電鉄、ニトリ、国立大学法人 など
- 導入時の注意点
- UIがやや古く感じられる場合があるため、利用者がスムーズに使いこなせるように事前の説明や研修が効果的です。
- 料金体系
- 無料プランなし、月額:300円〜(ライトプラン)〜/600円〜(スタンダード以上)
参考|無料でシンプルな給与前払いサービス「パルケタイム」
パルケタイムは給与前払いの福利厚生サービスです。
- 働いた分の給与を好きなタイミングで受け取ることができます
- 企業負担ゼロで最短即日導入できます
- 「日払い」「前払い」をキーワードに訴求し採用力が向上します
まとめ
今回はビジネスチャットツールの概要や導入するメリット、おすすめのツール10選など、チャット導入の参考となるさまざまな情報についてご紹介しました。 ビジネスチャットは、単なるコミュニケーション手段ではなく、チームの生産性や風土づくりにも影響する重要なツールです。自社の業務スタイルや目的に応じて、最適なツールを選びましょう。ツールの選定では「セキュリティ」「連携性」「使いやすさ」の3点を押さえつつ、トライアル導入で実際の使用感を確認することをおすすめします。ぜひ今回の記事を参考に、自社に適したツールを選んでみてはいかがでしょうか。
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