部下の成長を促す新たな手法として、1on1ミーティングを取り入れる企業が増えています。それに伴い、1on1ミーティングを行うためのツールが誕生しているのをご存知でしょうか?
最近では広く浸透しつつある1on1ですが、「1on1を取り入れたいが、環境を整えるのに手間をかけたくない」「既存のツールを利用しているが、もっとスムーズに1on1を行いたい」など、担当者の方の中にはお困りの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、1on1ツールの概要や5つのおすすめ1on1ツールについてお伝えします。
💡 この記事でわかること
- 1on1ツールとは
- おすすめの1on1ツール5選
- ①TeamUp
- TeamUpの特徴
- TeamUpの使い方
- TeamUpの主な機能
- TeamUpの料金
- ②Wistant
- Wistantの特徴
- Wistantの使い方
- Wistantの主な機能
- Wistantの料金
- ③Kakeai(カケアイ)
- Kakeai(カケアイ)の特徴
- Kakeai(カケアイ)の使い方
- Kakeai(カケアイ)の主な機能
- Kakeai(カケアイ)の料金
- ④HRBrain
- HRBrainの特徴
1on1ツールとは
1on1とは、基本的に上司と部下が二人一組になって定期的に行うミーティングのことです。アメリカで生まれた仕事におけるコミュニケーション方法ですが、日本では2012年にヤフーが導入したことで注目を集めるようになりました。
1on1では、ミーティングを通して部下の成長を促進させることが目的のため、都度記録をとったり、毎回のミーティングスケジュールを管理する必要があります。そこで用いられているのが1on1ツールと呼ばれる、1on1に特化したツールです。ミーティングを効率的に実施し、なおかつ密度の濃い時間にするための機能を備えています。
こうしたツールを導入することで、1on1を新たに取り入れる企業でも、スムーズに1on1ミーティングを定着させることができるでしょう。
おすすめの1on1ツール5選
今回ご紹介するおすすめの1on1ツールは、以下の5つです。
- TeamUp
- Wistant
- Kakeai(カケアイ)
- HRBrain
- Co:TEAM
それでは、実際に導入するのにおすすめの1on1ツールを5つご紹介します。一つひとつのツールについて、機能や料金などの特徴を詳しく見ていきましょう。
①TeamUp
1つ目のおすすめ1on1ツールは、チームアップ株式会社が運営しているクラウド1on1ツール「TeamUp」です。特徴や機能、料金について解説します。
TeamUpの特徴
TeamUpでは、ミーティングでどういった事柄を話すか事前にトピックを共有できるため、限られた時間を有意義に使うことができます。また、導入から運用方法まで伴走型の手厚いサポートが提供されます。企業ごとの運用方法に合った導入支援が受けられるため、初めて1on1ミーティングを取り入れる企業にとって使いやすく作られている点がTeamUpの特徴です。
TeamUpの使い方
TeamUpの利用を始める際は、管理者となる方が、ペアとなる上司と部下の組み合わせを登録したりテンプレートを作成したりなどの事前準備を行います。
登録が完了したら、実際に1on1を行うペアに通知が届く仕組みです。後は、ミーティング前に部下側がTeamUp上でトピックを上司に提出し、それに基づいたミーティングを行います。ミーティング後、上司がTeamUp上で会話のログを入力し提出するまでが、一連の流れです。
TeamUpの主な機能
TeamUpは有料の1on1ツールです。ただし、15日間の無料トライアル期間が設けられており、その期間中はすべての機能を無料で使うことができます。
TeamUpの主な機能は以下の通りです。
- トピックの事前提出機能
- ミーティング予定の一括設定機能
- 共有設定機能(ログを複数人と共有できる)
- 外部ツールとの連携(Slack、Google カレンダー、Outlook)
TeamUpでは、さまざまな企業のニーズに応える細かな設定が可能です。一括設定機能を使えば、予定の調整やログを記入するファイルの作成など、ミーティングに付随するあらゆる工程を一括で設定することができます。
また、ミーティングに参加する上司と部下だけでなく、他にも複数人とのログの共有も可能です。
- ウェブ会議機能は提供していないので必要に応じて別途、選定する必要があります。
TeamUpの料金
TeamUpの料金は、利用する社員数によって異なります。導入や運用支援などの料金も、企業に合わせた料金の提案をしてもらえます。詳しくは、公式ホームページから直接お問い合わせください。
②Wistant
2つ目のおすすめ1on1ツールは、株式会社フルートが運営している、マネジメントの実行支援ツール「Wistant」です。特徴や機能、料金について解説します。
Wistantの特徴
WistantはOKRやMBOなどの目標管理フォーマットにも対応している、マネジメント全般をサポートするサービスです。一つのサービスで、目標管理や1on1ミーティングの運用まで含まれている点が、Wistantの特徴です。
Wistantの使い方
「Wistant」の利用を始める際は、まずは2週間の無料トライアル期間を利用するのがおすすめです。会社名や従業員数を入力し、データを送信すると、Wistantからの案内が届きます。
ミーティングを行う際は、カスタマイズ可能な「事前アンケート」を入力し、その内容に沿ってペアで話をします。1on1分析機能を使えば、実施率や充実度、対話内容の分析が可能です。1on1の時間をより有意義にするため、改善しやすい仕組みが整えられています。
Wistantの主な機能
Wistantは有料の1on1ツールです。ただし、14日間の無料トライアル期間が設けられており、その期間中はWistantを無料で使うことができます。
Wistantの主な機能は以下の通りです。
- ピープルマネジメント機能
- 目標管理機能
- 1on1機能
- フィードバック機能
- マネジメント分析機能
- 外部サービス連携(Slack、Microsoft Teams、Chatwork)
Wistantには、1on1だけでなく、マネジメントに関するあらゆる機能が搭載されています。フィードバックや評価機能もあるので、評価面談の際にも効果的に利用できるでしょう。
- ウェブ会議機能は提供していないので必要に応じて別途、選定する必要があります。
Wistantの料金
Wistantの料金は、従業員1人あたり月1078円(税抜)です。導入支援や1on1についての研修を希望する場合は、別途料金が発生します。詳しくは公式ホームページよりお問い合わせください。
③Kakeai(カケアイ)
3つ目のおすすめ1on1ツールは、株式会社KAKEAIが運営しているクラウドシステム「Kakeai」です。特徴や機能、料金について解説します。
Kakeai(カケアイ)の特徴
Kakeai(カケアイ)ではミーティング前にトピックを作成し、アドバイスが欲しい・話をきいて欲しい・意見がききたいなど、どういった内容のミーティングを希望するか選択することができます。そのため、ミーティングの開催が形式的にならずに、目的解決のために有効活用されやすいのがKakeai(カケアイ)の特徴です。
Kakeai(カケアイ)の使い方
Kakeai(カケアイ)を使って1on1を行う際は、まずミーティング前に部下側がトピックを作成します。部下側が話したいトピックを作成するだけでなく、上司がテーマを提案することも可能です。
予定の登録が完了したら、Slackやメールで上司にお知らせが届きます。実際のミーティングで使用するビデオ通話も、Kakeai(カケアイ)からワンクリックで開始できます。ミーティングで決まったToDoやトピック内容のデータはKakeai(カケアイ)内で管理されるため、振り返りも簡単です。
Kakeai(カケアイ)の主な機能
Kakeai(カケアイ)の主な機能は以下の通りです。
Kakeai(カケアイ)にはビデオ通話機能が搭載されているので、1on1に関するツールはこれ一つで済むのが大きな特徴です。また、ToDo機能もあるため、お互いが取り組むべきToDoが分かりやすく可視化できます。
Kakeai(カケアイ)の料金
Kakeai(カケアイ)の料金は、利用する社員数によって異なります。見積りは個別での対応となるので、詳しくは公式ホームページから直接お問い合わせください。
④HRBrain
4つ目のおすすめ1on1ツールは、株式会社HRBrainが運営しているクラウドサービス「HRBrain」です。特徴や機能、料金について解説します。
HRBrainの特徴
HRBrainは人事業務の効率化を目的としたツールなので、1on1に限らず、人事評価や人材データ管理など、あらゆる機能を兼ね備えているのが特徴です。HRBrainの1on1ミーティングでは、ペアごとにミーティング内容のバラつきがないよう、人事担当者が事前にシートを作成することもできます。